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1994 年度 実績報告書

円錐型ガス分散器を用いた高温流動層装置によるポリエチレン粒子の熱分解

研究課題

研究課題/領域番号 06650887
研究機関東京理科大学

研究代表者

明畠 高司  東京理科大学, 工学部, 教授 (50016713)

キーワードプラスチックリサイクリング / 流動層 / 噴流層 / 熱分解 / 部分燃焼 / ポリエチレン
研究概要

廃プラスチックの有効利用が行われるためには、廃棄物の種々の発生・回収状況に応じられるよう多くの技術的選択肢を準備することが望ましい。高温の粗粒子流動層装置に廃プラスチックを供給してガス化して燃料ガスを得る技術はその一つである。
1.円錐型ガス分散器を用いた流動層内の硅砂の流動化状態
透明塩化ビニール製の流動層装置を用い、室温で流動層内の硅砂の流動化状態を観察したところ、粒子の循環混合の良好な噴流層状態は、多孔板型ガス分散器の場合と異なり、粒子装入量のかなり広い範囲(静止粒子層高が管径の4倍程度まで)で得られた。この結果から直ちに高温での流動状態を予測することはできないが、ある程度の類推は許すと考えられる。
2.円錐型ガス分散器を用いた高温流動層によるプラスチック粒子の連続的な熱分解
電気炉により600℃に加熱した、空気による硅砂の流動層にプラスチック粒子を連続的に供給すると、部分燃焼を起こし、条件によるが、流動層温度は700-800℃に上昇する。その状態では電気加熱は自動的に切れており、生成ガスは数%に達するエチレン、メタン、水素、プロピレン、一酸化炭素を含む。装入粒子量の反応成績に及ぼす影響は大きくないが、静止粒子層高/管径比で1.2-1.7程度がよい。効率的な部分燃焼熱分解ガス化、すなわち、生成ガスの低位発熱量が多く、オイル・チャーの少ない成績を与えるガス化条件は、空気比m(供給空気量/投入ポリエチレンの完全燃焼に必要な空気量)で表すと、0.2-0.3程度であることが見いだされた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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