• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

モデル系の構築による固体工業触媒のSTM研究

研究課題

研究課題/領域番号 06650897
研究機関山梨大学

研究代表者

小宮山 政晴  山梨大学, 教育学部, 助教授 (60150257)

キーワード走査型トンネル顕微鏡 / 担持金属触媒 / シリカ / アルミナ / 白金
研究概要

1.本研究では、(1)ATM研究に適した適切なモデル触媒系の構築、(2)その調製方法の確立、さらに(3)その表面原子のトンネル物性の測定を通じて、(4)STMを実用固体触媒機能の原子レベルでの解明に応用する途を拓くことを目的とした。
2.上の目的にしたがって、本年度は以下の研究を行った。
(1)担持金属触媒のモデル系の構築:実用的に最も多用されている固体触媒系として、酸化物と金属超微粒子とを複合させたいわゆる担持金属触媒のモデル系を構築した。担体系としては工業的に最も重要なシリカ、アルミナを主な対象とした。金属触媒としては、これも工業的に重要な白金、パラジウムなどの貴金属系を主とした。
(2)モデル担持金属触媒系の調製手法の確立:これらモデル担持金属触媒系の試料形態および担持条件を検討してその調製手法を検討し、これにより調製された各試料のSTMトンネル条件の最適化を行った。
3.その結果、以下の成果を得た。
(1)STMでは通常絶縁性物質の像は得られていたが、シリカのような誘導体においても厚さ1nm以下の薄膜にすると充分トンネル電流を検出することができた。
(2)同様にしてアルミナ薄膜もSTM観察の対象となり得ることを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Komiyama: "STM Obsevation and 1ts lmaging Mechanism of Alumina Model Catalys" Chamistry Letters. 1421-1424 (1994)

  • [文献書誌] M.Komiyama: "Atomio Force Microscopy lmages of Natural Zeolite Surfaces" Japanese Journal of Applied Physies. 33. 3761-3763 (1994)

  • [文献書誌] M.Komiyama: "Construction of Model Supported Metul Catalyst for STM" Journal of Vacuum Science and Techinclogy B. 12. 1869-1871 (1994)

  • [文献書誌] 小宮山 政晴: "STMによる多結晶および超微粒子白金の表面形状" 山梨大学教育学部研究報告. 44. 25-28 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi