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1995 年度 実績報告書

シアル酸、KDO、及びKDNアナログとそれらのケトシド誘導体の合成

研究課題

研究課題/領域番号 06651014
研究機関神奈川大学

研究代表者

佐藤 憲一  神奈川大学, 工学部, 教授 (40114871)

キーワードKDO / KDN / シアル酸 / アナログ / ケトシド化
研究概要

本年度の研究実績は、以下の通りである。
1.3-デオキシ-D-グリセロ-D-ガラクト-2-ノヌロソン酸(KDN)の簡便かつ大量合成可能な新規方法を確立する過程で、N-Boc型Horner-witting試薬を用いた増炭法による手法がN-Cbz型試薬を用いる手法に比較してKDN誘導体の全収率が約17%向上することを既に明らかにしている。そこで3-デオキシ-D-マンノ-2-オクツロソン酸(KDO)の合成においても収率の向上が可能と考え、検討した結果、N-Boc型試薬を用いた手法ではN-Cbz型試薬を用いた手法よりもKDO誘導体の全収率は低下した。従って、KDOの合成には、N-Cbz型試薬を用いる手法の方が有用であることが判明した。今後、上記ウロソン酸類のケトシド化について検討する予定である。
2.上記知見及びS_N2反応に関する当研究室の豊富な知見を基に、KDNやシアル酸ならびにそれらのアナログを同一中間体よりスマートにかつ簡便に合成する上で有用と考えられる5-epi-KDNの新規合成について検討した。原料としてD-グルコノ-1,5-ラクトンを用い、立体選択的に7炭糖アルデヒドに変換後、上記N-Boc型wittig試薬で増炭を行い、重要9炭糖中間体を得た。それを脱保護、環化させることにより5-epi-KDNの合成が達成される。今後、この化合物の5位S_N2反応による安定同位体標識シアル酸の合成についても検討する予定である。
3.上記手法とは別に、D-ガラクトース(Gal)とオキサロ酢酸との縮合による5,7-epi-KDNの新規合成について検討した。副反応を抑えるためGalの2,4位をMOM基で保護した化合物を新規に合成し、それに対しオキサロ酢酸の縮合反応を行い、生成物を得た。現在、その構造確認を行うとともに反応条件についてさらに検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤憲一: "糖鎖合成における重要ユニットの簡便な合成法の開発" 化学工業. 45. 58-66 (1994)

  • [文献書誌] K. Sato: "Convenient Syntheses of 3-Deoxy-D-mannno-2-octulosonic Acid(KDO) and 3-Deoxy-D-glycero-D-galacto-2-nonulosonic Acid (KDN) Derivatives from D-Mannose." Chem. Lett.129-132 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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