今年度は、本研究の最終年である。昨年度の研究成果をもとに、今年度実施した研究成果は以下のようである。 1.ケーススタディ地の詳細解析を行った。 ケーススタデイ地の詳細な地形データを作成し、計算機による詳細な解析評価を行い、結果を既存の景観・生態情報処理可視化システムによって視覚化しながら検討を加えた。現地踏査による景観資源把握と評価を併せて実施し、両者の対応を比較し、景観ポテンシャル評価手法の処理プロセスと特性を明らかにした。 2.主要地形タイプ3地点での計算処理と再現性の実証 1.の結果を踏まえ、関東での標高数値データ、視点群を用いて複数の処理プロセスによる景観ポテンシャル評価を計算することは、困難であることが分かった。むしろ異なる地形タイプでの可視領域解析と再現性を明らかにすることが重要であることが分かった。そこで、地形タイプの異なる秩父演習林周辺、青梅地域、阿寒湖・川湯地域3地域を取り上げ、景観ポテンシャル解析を行い、その再現性を明らかにした。
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