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1994 年度 実績報告書

植物ウイルスの宿主決定因子に関する分子基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660045
研究機関岩手大学

研究代表者

吉川 信幸  岩手大学, 農学部, 助教授 (40191556)

キーワードACLSV / 細胞間移行タンパク質 / 宿種決定因子
研究概要

植物ウイルスはそれぞれ独自の宿主域を持つが、何故、あるウイルスが特定の植物にだけ感染できるのかは、植物ウイルス学の重要なテーマの一つである、本研究では、種々の落葉性果樹類の重要な病原ウイルスであるリンゴクロロティックリーフスポットウイルス(ASGV)とリンゴステムグルービングウイルス(ASGV)を材料として用い、植物ウイルスゲノムがコードしているORF2タンパク質(細胞間移行タンパク質)が、植物ウイルスの宿主域を決定する主要な因子であるかどうかを明らかにする。平成6年度の研究概要は以下のとおりである。
ACLSVゲノムのORF2領域に相当するcDNAを大腸菌の発現ベクター(pKK223-2)に組み込み、ORF2タンパク質を大腸菌で大量に発現させた。このORF2タンパク質を精製後、家兎に免疫し、ORF2タンパク質に対する抗体を作製した。
ACLSV感染Chenopodium quinoa葉の磨砕液を細胞分画法で、細胞壁画分、細胞膜画分、可溶性画分に分画後、作製した抗ORF2タンパク質血清を用いたウエスタンブロット法によりORF2タンパク質の細胞内所在を調べたところ、ORF2タンパク質は細胞壁画分と膜画分で検出された。また感染葉から検出されるORF2タンパク質は、アミノ酸配列から予想されるサイズ(50キロダルトン)より大きなタンパク質として検出され、感染細胞内で翻訳後にリン酸化されることが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sato Kaoru: "Expression,subcellular location and modification of the 50K protein encoded by ORF2 of the apple chlorotic leaf spot trichovirus genome" Journal of General Virology. 76(in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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