研究課題/領域番号 |
06660067
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伴野 豊 九州大学, 農学部, 助手 (50192711)
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研究分担者 |
藤井 博 九州大学, 農学部, 助教授 (10038268)
河口 豊 九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
土井良 宏 九州大学, 農学部, 教授 (30038210)
古賀 克己 九州大学, 農学部, 教授 (40038261)
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キーワード | Bombyx mori / 染色体 / 遺伝子 / 蛍光in situハイブリダイゼーション / 連関群 |
研究概要 |
1.カイコ第6連関群のE複対立遺伝子群の中のE^<Ds>については細胞学的に異常な形態をとる染色体を昨年度認めていた。今年度は、同じ連関群所属のcDNAクローンを用いた蛍光in situ (FISH)ハイブリダイゼーションを試みたところ、異常形態をとる染色体にシグナルが認められた。E^<Ds>ヘテロ個体においては体細胞では染色対数に異常がないこと、次代に致死性が現われる事も確認した。昨年度の遺伝子実験と総合して判断し、E^<Ds>は第6連関群と第7連関群との総合転座によって生じたと結論した。 2.カイコの連関群地図を染色体と対応させるには詳細な染色体像の解明が必要である。そこで体細胞期と減数分裂期の連続的な染色体形態の変化を空気乾燥法によって追究した。染色体分類には胚子期の体細胞と第一卵母細胞のディプロテン期が適していることが判明した。 3.軟体蚕solの遺伝子分析を行ったところ、本遺伝子が第6連関群の新たな起点になることがわかった。今まで第6連関群の起点とされてきたE遺伝子はsolを起点とすると21.0となる。これについてE遺伝子から1.4離れたNc遺伝子を利用した蛍光in situ (FISH)ハイブリダイゼーションを試みたところ、シグナルは染色体の中程に認められ、solを起点とすることが妥当であることがわかった。カイコの遺伝子が交配実験と細胞学的双方からに確認された最初の例である。
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