<包括的環境情報処理システムの構築> 大容量かつ高速のパーソナルコンピュータに地理情報システム(Idrisi for Windows)を導入し、カラープリンター、イメージスキャナー、記憶装置(MO、HDD)を結合することにより、点情報(分析情報、聞き取り情報)および面情報(地図情報、画像情報)の統合処理、さらにインターネットを用いて世界各国との高速情報交換を可能にする包括的環境法処理システムを構築した。 <多目的土地評価の事例研究> 1) 熱帯アジアにおける水稲栽培適性図の作成 インターネットにより合衆国地質調査所の公開情報から水稲栽培に重要な影響を与える因子として土壌、傾斜、気温、降水量、日照時間に関する情報を本システムに取り込み、それぞれの因子について水稲栽培適性基準を設定することにより各因子ごとの適性分級図を作成した。それらの因子に関する分級得点の積を図示単位ごとに算出し、その値を用いて当該地域の水稲栽培適性図を作成した。 2) インドネシア・東カリマンタン地域における定量的土地評価法の開発 東カリマンタン地域に分布する37地点において土壌理化学性(pH、有機物量、交換性塩基量、土性など)に基づき算出した塩基因子、潜在肥沃度因子、有効態リン酸因子について定量的肥沃度評価を行なった。その結果と土地特性(土壌水分、湿潤度、養分状態、有効土層深、地形、塩類集積状況など)を用いたFAO式土地評価結果とを比較検討したところ、上記の塩基因子と相関が高いことが明らかとなり、今後より詳細な土地評価を行なうときには、FAO方式と定量的肥沃度評価方式(特に潜在肥沃度因子
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