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1994 年度 実績報告書

高等植物細胞壁におけるホウ素の生理作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 06660078
研究機関京都大学

研究代表者

間藤 徹  京都大学, 農学部, 助教授 (50157393)

キーワードホウ素 / ホウ酸 / 細胞壁 / ペクチン
研究概要

高等植物におけるホウ素の機能を明らかにすることが本研究の目的である。我々は世界で初めて高等植物細胞壁中にホウ素を含有する多糖が存在することを示し,この多糖を単離精製した。今年度はこの糖鎖の構造決定と抗体の調製を計画していた。
構造決定:この糖鎖の構造決定を進め,この多糖にアピオース,アセリン酸,O-メチルフコース,枝分かれラムノースなどが含まれることを示した。さらにフラグメントを単離精製しメチル化分析,NMR分析を行い,このホウ素結合多糖が,従来からペクチン多糖の一つとして存在が知られていたラムノガラクツロナン11と呼ばれるペクチン質多糖であることを明らかにした。これは同時にラムノガラクツロナン11の生理的意味を明らかにしたことでもある。また,この多糖は同一の糖鎖の二量体として存在しており,単量体を架橋するのが二分子のホウ酸であることを示した。この結果からホウ酸はペクチン糖鎖を架橋し細胞壁構造を維持することに機能していると推察した。
抗体調製:この多糖でウサギを免疫しこの多糖の抗体を生産させることを試みた。一般に多糖は抗原活性が低く抗体が生産されにくい。そこで補助剤としてメチル化BSAを用い,抗体活性を持つ血清を得ることが出来た。現在,抗体活性測定法の改良を行っているが,免疫条件を選べば抗体価の高い抗体を産生させることが可能だと思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kobayashi M.: "Boron binds to RGII in radish root cell wall." Plant Physiology. (印刷中).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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