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1994 年度 実績報告書

リパーゼによる脂肪の加水分解反応の立体選択性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06660087
研究機関東北大学

研究代表者

目黒 ひろし  東北大学, 農学部, 教授 (30005590)

研究分担者 赤坂 和昭  東北大学, 農学部, 助手 (10201881)
西田 芳弘  東北大学, 農学部, 助手 (80183896)
キーワードリパーゼ / 立体選択性 / 不斉誘導体化試薬 / 蛍光分析 / HPLC分析 / グリセリド
研究概要

リパーゼの立体選択性を明かとする目的で本年度は、立体選択性検定法の改良、基質の合成、酵素の選定、加水分解反応条件の設定、立体選択性の評価の項目を中心に研究を行ない、以下の成果を得た。
(1)酵素の立体選択性は、これまで、生成するキラルなジグリセリドを基準物質に化学変換した後、これを円二色性スペクトル法で検定する手法を用いてきたが、操作が煩雑で高価な円二色性スペクトル機器を用いる必要があるなど改良の必要性があった。そこで、より簡便でしかも高感度分析が可能な分析法として、蛍光性不斉誘導体化試薬、(S)-(+)-TBMBカルボン酸を利用した高感度HPLC分析法の開発を進め、本年度内に、これを分析法として確立することに成功した。この分析法を用いて、リパーゼの加水分解の立体選択性について以下の新事実を明かとした。
(2)豚の膵リパーゼは基質の構造により得られたジアシルグリセロールの光学純度並びに符号が異なる結果を得た。特に、トリベンゾエ-トでは、+100%の光学純度を示すのに対し、トリパルミチンでは、数%と顕著な差がみられた。
(3)微生物起源のリパーゼ(AP)については、トリパルミチンに対しても高い光学純度(80%)を示し、さらにその符号は-であり、酵素の種類により、立体選択性が符号を含めて大きく変わるという、興味深い結果を得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.H.Kim ら.: "不斉誘導体化試薬(S)-TBMBカルボン酸を用いたジアシルグリセロール類の絶対配置,光学純度の高感度HPLC分析法" Journal of Chromatography. 677. 35-43 (1994)

  • [文献書誌] J.H.Kim ら,: "蛍光性不斉誘導体化試薬を用いて光学活性ジアシルグリセロール類の簡便かつ高感度HPLC分析法" Journal of Chromatography. 693. 241-249 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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