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1995 年度 実績報告書

クルマエビのビブリオ病:PCR法による病原菌の検出

研究課題

研究課題/領域番号 06660238
研究機関広島大学

研究代表者

室賀 清邦  広島大学, 生物生産学部, 教授 (30011993)

研究分担者 中井 敏博  広島大学, 生物生産学部, 助教授 (60164117)
キーワードVibrio penaeicida / PCR(RT-PCR) / クルマエビ / ビブリオ菌 / 検出法
研究概要

昨年度の研究により、クルマエビのビブリオ病原因菌Vibrio penaeicidaをRT-PCR(逆転写・ポリメラーゼ連鎖反応)法により特異的に検出しうるプライマーを作成した。本PCR法をクルマエビからのV.penaeicidaの検出に応用するため、以下の検討を行った。
1.本菌の感染部位がRnaseなどの酵素を多量に含む肝膵臓であることから、まず、クルマエビの組織ホモジネートからの核酸抽出法について検討した。SDS-フェノール法に比べ、グアニジンイソチオシアネートを用いる方法が優れていることが分かった。しかし、このグアニジンイソチオシアネートは高価であり、また結果の安定性にもやや問題があり、更に検討した結果Tween20-フェノール法が費用の点でも結果の安定度の点でも優れていることが判明した。
2.外見的に健康と思われるクルマエビ30尾について、菌の分離・培養法とRT-PCR法を用いてV.penaeicidaの検出を試みたところ、グアニジンイソチオシアネート法によるPCRの検出率は85.7%であり、培養法による検出率は23.8%であった。Tween20法によるPCRの検出率は20%であったのに対し培養法では7%であった。
3.以上のことから、本RT-PCR法はクルマエビのビブリオ病原因菌の検出に有効な方法であることが分かった。
ただし、培養法で検出されたのにRT-PCR法で検出されない事例も僅かながらあったので、検出感度あるいは精度については改良の余地があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Genmoto: "16S rRNA targeted RT-PCR for the detection of Vibrio penaeicida,the pathogen of cultured kuruma prawn Penaeus japonicus" Diseases of Aquatic Organisms. 23(印刷中). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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