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1995 年度 実績報告書

学習魚の脳髄RNA注射による非学習魚への学習行動転移に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660246
研究機関鹿児島大学

研究代表者

川村 軍蔵  鹿児島大学, 水産学部, 教授 (30041718)

キーワードRNA / 学習の転移 / 釣られ易さの個体差 / 釣獲 / 釣針 / 恐怖行動 / 摂餌行動 / ニジマス
研究概要

本研究は釣針回避学習魚の脳髄RNA注射による非学習魚への学習行動転移を目的としたもので,平成7年度には以下の研究成果が得られた。
1.釣針回避学習魚の脳RNA注射による学習行動転移
約10日間の絶食で釣獲経験を学習し易くしたニジマス7群に釣獲によって釣針忌避を学習させ,その魚の脳トータルRNAを非学習個体に注射した。その結果,3群では供試群の水槽順化の不足と急な水温低下による摂餌欲喪失のために効果判定をできなかったが,他4群では生理食塩水注射の対照魚より顕著に釣られにく,本研究の目的を達成できた。
しかし,このRNA注射の効果が短期間で消失することが問題として残った。
上記の成果の他に下記の基礎的知見も得られた。
2.ニジマスでは,釣獲前の絶食期間が釣獲経験の学習に影響を与えることが明らかで,絶食期間が10日の個体は一度の釣獲経験を容易に学習してその後は顕著に釣られにくくなった。
3.テイラピア2種Oreochromis mossambicusとO.niloticusおよび両者の雑種の釣獲結果とアイソザイム分析の結果よりみて,釣られ易さの個体差は遺伝的支配を強く受けずに後天的に変化すると結論される。
釣針回避学習は比較的長期にわたって維持され,その期間はブルーギル21日間以上,クロダイでは62日間以上であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 米山兼二郎: "ニジマスの釣られ易さの個体差に及ぼす絶食期間の影響" 日本水産学会誌. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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