平成6年度から8年度にかけて、『日米農業における生産性の差異とその要因に関する実証的研究』という研究課題の下に日米農業の実証分析を行って来た。データベースの作成およびup-to-dateに以外に時間がかかり、米国農業のデータベースはまだ未完成である。これに関しては、さらに精緻なデータベースを作成すべくかなりのエネルギーと時間をつぎ込んでいる。他方、日本農業のデータベースはほぼ完成したので、それを用いての生産性の要因分解分析など、かなり多方面にわたっての研究が可能になった。これらの統計的推計に基づいて3本の論文を完成することが出来た。今後さらに、3、4本の論文作成を予定している。さらに、同時並行して行ってきた台湾農業のデータベースが稲作に関して完成したので、それを用いて、日本の場合と同様の実証的分析を行い、興味深い結果を得ることが出来た。この線に沿った実証研究をあと2、3年続けて、韓国農業をも研究対称に含めて、日韓台米農業の生産性の比較実証分析を行い、一冊の書籍としてまとめ上げたいと思っている。
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