研究概要 |
戦後実施された干拓事業の現況について実態調査を行った.調査項目は干拓地の所在地,干拓種別,干拓方式,基礎地盤調査,堤防型式,築堤材料,潮止め工法,堤防工,造成面積,過去の災害被災状況である.現在,これらの項目に対して,データを整理し考察を行っているところである. 完了地区は直轄事業63地区,代行事業104地区,補助事業54区となっている.また,海面干拓の事業数は湖沼面干拓のそれより1.76倍多いが,造成面積に関してはこの関係は逆転し,1.74倍となっている.すなわち,湖沼面干拓のほうが規模の大きくなっていることがわかった.さらに,液状化に関係する地区数は約90地区存在することがわかった.これらの地区に関しては,地震危険度解析を行い,液状化との関係をまとめつつある.
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