研究課題/領域番号 |
06660318
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
宮部 芳照 鹿児島大学, 農学部, 教授 (30041643)
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研究分担者 |
柏木 純孝 鹿児島大学, 農学部, 文部技官
岩崎 浩一 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90232652)
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キーワード | サトウキビ / プランタ / 苗繰出し / 植付け率 / 植付け姿勢 / 2芽苗 |
研究概要 |
トラクタ用全自動さとうきび2芽苗植付け機の開発研究を行い、以下の知見を得た。 1.苗繰出し部の改造と繰出し性能分析 繰出しロールの形状、材質は前年度と同じものを使用し、本年度の主な改造点は溝付きコンベア上での2芽苗のならし効果をより高めるため、コンベアに振動ならし装置を取り付け、苗のならし、繰出し性能について検討した。その結果、植付け速度0.2〜0.6m/sにおいて、繰出しロールからの苗繰出し量はいずれの場合も105%が最適であり、またコンベアの最適振動数は3.0c/s、全振幅は12mmで苗のならし、繰出し方向ともに良好である事が判明した。 2.苗植付け部の改造と植付け分析 植付け部での苗の姿勢に影響を与えず、苗の詰りを解消させるため、苗排出コンベアの下部カバーをそれぞれコイルスプリングで支持された5つの背板に分けるとともにコンベアの駆動を地輪駆動から油圧モータによる強制駆動に改造して植付け性能を検討した。その結果、植付け速度0.2〜0.6m/sにおいて、苗の詰り、苗の損傷は殆どみられず、植付け率は96〜98%(改造前94%)の高い値を得た。 3.植付け精度、能率の検討 現地での同時耕うんを考慮した実用的な植付け速度0.52m/sにおいて、植付け率98%、植付け深さ20±2cm、植付け間隔3±1cm、有効作業量22.5a/hが得られ、植付け姿勢も良好であり、本機は十分実用性の高い機種であることが判明した。今後更にロールの耐久性については検討の余地があると考えられる。
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