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1994 年度 実績報告書

草地における草種間競争の決定機構と遺伝的制御

研究課題

研究課題/領域番号 06660330
研究機関北海道大学

研究代表者

杉山 修一  北海道大学, 農学部附属農場, 助手 (00154500)

キーワード競争力 / 競争効果 / 競争反応 / 種内変異 / 品種 / Lolium perenne.
研究概要

(1)4倍体品種を含むペレニアルライグラス15品種各々の単播とオ-チャードグラス(品種,オカミドリ)との混播草地を造成し、競争力を評価した。競争力は競争効果と競争反応に分けて評価した。競争効果は競争条件下で相手を抑圧する能力、競争反応は相手からの抑圧に耐える能力を表す。競争効果はオ-チャードグラスの相対収量(混播区の収量/単播区の収量)によって、競争反応はペレニアルライグラス品種の相対収量によって求めた。またポット条件下での地上部と地下部の形態形質を調査し、競争力と相関する形質を調べた。
(2)競争効果と競争反応には1年目と2年目ともに品種間で大きな変異が存在したが、競争効果が競争反応より、また1年目より2年目の方が安定した競争力の差を示した。
(3)競争効果と競争反応には負の相関関係があり、混播でオ-チャードグラスをより強く抑制した品種はオ-チャードグラスからは抑制されにくかった。4倍体品種は2倍体品種に比べ高い競争力を示す傾向にあった。また、芝生用の2倍体品種は特に低い競争力を示した。
(4)品種間の競争力の変異の多くが、種子重やポット条件下での地下部と地上部の形質によって説明された。大きな種子をもつ品種が高い競争力を示した。また、根乾物重は2年目の競争効果と有意な相関を示したが、地上部乾物重には有意な相関は見られなかった。しかし、地上部乾物重の構成要素である一茎重と分けつ数は競争力と高い相関を示し、少数の大きな分けつをもつ品種が多数の小さな分けつをもつ品種より高い競争力を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 杉山修一: "Cultivarietal differences in competitive ability and associated traits in orchardgrass." Journal of Japanese Society of Grassland Science. 40. 179-189 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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