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1994 年度 実績報告書

PAPD法による集約放牧用および省力放牧用のシロクローバ品種・クローンの分析

研究課題

研究課題/領域番号 06660337
研究機関静岡大学

研究代表者

澤田 均  静岡大学, 農学部, 助教授 (10183831)

キーワードシロクローバ / 個体識別 / RAPD分析 / 個体群生態学 / 草地生態学 / 牧草育種 / 品種識別法 / 放牧草地
研究概要

1.シロクローバのRAPD検出法を確立するために、DNA抽出と検出条件を検討した。その後、品種識別に有効なランダムプライマーをスクリーニングし、品種間、品種内のDNA多型性の程度を解析中である。酵素多型による品種識別も平行して分析中である。
2.山梨酪農試験場と共同で八ケ岳山麓にペレニアルライグラス主体の集約放牧地を造成した。この草地には体制の異なるシロクローバ2品種(KopeとTahora)を混播し、また成熟期の異なるペレニアルライグラス3品種、放牧圧を組み合わせた要因試験を組み込んだ。利用1年目のシロクローバ品種の生存率、生長量を分析し、すでにシロクローバの品種間差が生じていることを確認した。一方、この試験を支援するために、静岡大学実感圃場にシロクローバ2品種を混播したミニ草地を作り、刈取り(被食ストレスのシミュレート)の有無と競争的優劣の関連を、制御環境下で解析した。その結果、刈取りの有無によって競争関連が逆転すること、可塑性が競争結果に多大な影響を及ぼすこと、劣勢の品種内にも優位となるクローンが保有されていることを確認した。
省力放牧用のシロクローバクローンの評価については、シバ型放牧草地(草地試験場山地支場に所在)において優良クローンを収集し、その特性評価を行った。適度な放牧圧条件下では優良クローンが体制に関する可塑性がきわめて大きく、また栄養繁殖能力に優れる傾向にあったが、それと同時に栄養繁殖に伴う直接的、間接的コストの存在することも判明した。さらに、同草地のシロクローバ集団の挙動を記述する上で、メタ個体群の概念がきわめて有効であると結論した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hitoshi Sawada: "Outcome and processes of competition between white clover (Trifolium repens)cultivars exhibiting different architecture:consequences of phenotypic plasticity and intra-population variation"

  • [文献書誌] Hitoshi Sawada: "Outcome and processes of compectition between white clover (Trifolium repens)cultivars exhibiting different architecture:pasture experiments"

  • [文献書誌] Hitoshi Sawada: "Within-patch dynamics of white clover(Trifolium repens)clones exhibiting different architecture:A direct observation"

  • [文献書誌] Hitoshi Sawada: "Random amplified polymorphic DNA analysis of Whit clover(Trifolium repens)cultivars"

  • [文献書誌] Hitoshi Sawada: "Implications of architectural variations of white clover(Trifolium repens)to inter specific competition with Zoysia japonica"

  • [文献書誌] Hitoshi Sawada: "Physiological integration of white clover(Trifolium repens)cultivars exhibiting different architecture"

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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