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1994 年度 実績報告書

群飼繁殖豚におけるトータル・マネージメント・システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06660344
研究機関麻布大学

研究代表者

吉本 正  麻布大学, 獣医学部, 教授 (70009546)

研究分担者 谷田 創  麻布大学, 獣医学部, 講師 (20197528)
田中 智夫  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (40130893)
キーワードコンピュータ個体給餌機 / リスポンダ / 家畜の福祉 / 繁殖雌豚 / 採食行動
研究概要

欧米諸国では,家畜の福祉の観点から繁殖雌豚のストール飼育や鎖での繋ぎ飼いを禁止する方向に進んでいる。そこで,本研究はストール飼育に代わる繁殖雌豚の管理システムの開発を目的として行なった。繁殖雌豚の管理は群飼とし,管理システムの中心にコンピュータを置くことで繁殖雌豚を一括管理できるようにした。繁殖豚への給餌は,コンピュータに連動したフィードステーションにより個体別に行なった。フィードステーションで採食を終了した個体が,再び入口側に近づくことを防止するために,再進入防止柵を設置した。また,フィードステーションの出口を2つ作り,1台のフィードステーションで2群を飼育できるようにした。さらに,飼育作業を省力化するために,フィードステーション通路内に電子式体重計を設置して体重を記録するとともに,フィードステーションの利用状況をコンピュータでモニターすることを試みた。また,従来の首輪式のリスポンダーをやめ,イヤータッグ式のリスポンダーの使用を試みた。これらを総称して,繁殖雌豚のトータル・マネージメント・システムと呼んだ。このシステム内に繁殖雌豚6頭を導入し,パイロット試験を行なった。その結果、各豚のフィードステーション進入時刻,退出時刻,残飼量,体重が正確にコンピュータに記録できた。体重については,かなりの精度で計測できることが明らかとなった。また,これらの記録を自動的にプリンターに印字することも可能であった。しかしながら,用いたイヤータッグに問題があり,コンピュータが豚を識別できないことが観察されたため,リスポンダーについては,今後,改良の余地が認められた。今回は,予算の関係上,豚の体温や心拍数などの生体情報の記録ができなかったが,今後は,これらの情報もフィードステーション内で収集することが,豚の管理のさらなる向上につながると考えられた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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