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1994 年度 実績報告書

外来始原生殖細胞を導入したウズラの次世代遺伝子発現。

研究課題

研究課題/領域番号 06660351
研究機関信州大学

研究代表者

小野 珠乙  信州大学, 農学部, 助教授 (10177264)

研究分担者 高木 優二  信州大学, 農学部, 助手 (20226757)
キーワードウズラ / ニワトリ / 胚発生 / 始原生殖細胞 / 形質転換 / 胚盤葉
研究概要

ウズラ、ニワトリ間において始原生殖細胞(PGCs)を胚盤葉細胞導入法および血流PGCs導入法により別個体に移植して、生殖細胞キメラを作成した。
ウズラ胚盤葉細胞を同発生ステージのウズラ胚に導入し、次世代で導入PGCs由来の配偶子発現が認められた。また、ウズラ胚盤葉細胞をニワトリ胚に導入し、5日ホスト胚生殖腺にフォイルゲン染色により外来PGCsが認められ、発生後期胚および孵化した雛で羽毛キメラが得られた。
血流移動中のウズラPGCsをニワトリ胚に導入した場合、ウズラ、ニワトリそれぞれのPGCs特異的なモノクローナル抗体による2重免疫染色により、ホスト6日胚の全ての生殖腺に外来のウズラPGCsの発現が認められた。ドナーPGCsの寄与率は、3〜19%であった。8日胚においてドナー、ホストの性は雌雄すべての組み合わせが得られ、定住した外来PGCs数は20〜1000個以上であった。ドナーPGCsは孵化後の生殖腺にも認められた。ニワトリPGCsをウズラ胚に導入した場合、全てのホスト5日胚の生殖腺内に外来のニワトリPGCsの発現が観察された(ドナーPGCs寄与率:1〜10%)。
ウズラ、ニワトリともに血流移動中のPGCsを、採血することにより減少させたが、ステージ29において、外来PGCsを導入した胚の全PGCs数との間に有意差はなかった。よって、効率的な内在PGCs減少法とならなかった。
以上より、生殖キメラの効率的な作成法は血流PGCs導入法であり、外来PGCsの識別には、モノクローナル抗体による免疫染色が簡便かつ明瞭であり、QB2に関しては孵化後も雄ウズラPGCsの有効マーカーであった。また、異種PGCsは異性、同性を問わずホスト胚生殖腺に性分化後も定住することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ono,T.etal: "Production of quail chimeras by transfer of early blastoderm cells:Plumage chimeras and a germline chimera without plumage mixture." Japanese Poultry Science 32. (印刷中).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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