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1994 年度 実績報告書

鶏卵巣におけるステロイドホルモンレセプターの発現調節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660356
研究機関広島大学

研究代表者

吉村 幸則  広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10167017)

キーワード卵巣 / ステロイドホルモンレセプター / 黄体形成ホルモン / 卵胞刺激ホルモン / レセプター発現
研究概要

家禽の産卵性向上を目指した基礎的研究として,卵巣におけるステロイドホルモンレセプターの発現制御機構を追究した。このために,(1)卵胞発育に伴うエストロジェンレセプター(ER)の局在変化及び卵胞プロジェステロンレセプター(PR)量に及ぼす性腺刺激ホルモンの生体内及び生体外投与の影響を調べた。
卵胞壁は顆粒層と卵胞膜から構成されている。卵胞ERは,卵胞の成長期前には卵胞膜のエストロジェン産生細胞に認められ,卵胞の成長期にはエストロジェン産生細胞の他に顆粒層細胞にも検出された。排卵直前の成熟期卵胞にはERは認められなかった。このことから,発育中の卵胞はエストロジェンの標的組織で,とくにステロイド産生細胞であるエストロジェン産生細胞と顆粒層細胞がこれの影響を受けることが明かとなった。
性腺刺激ホルモンの顆粒層細胞におけるPR発現に及ぼす影響を調べた。鶏には黄体形成ホルモンを投与すると,PRが成熟卵胞顆粒層細胞で増加し,この増加は成熟前の卵胞では認められないことが明かとなった。一方,卵胞刺激ホルモンは顆粒層細胞PR量には影響を及ぼさなかった。現在,黄体形成ホルモンと顆粒層細胞PRとの関係を培養系で調べている。
以上の結果から,成長期卵胞はエストロジェンの標的組織で,一方,卵胞が成熟すると卵胞はエストロジェンの作用を受けずプロジェステロンの刺激を受ける特性に変化することが明かとなった。さらに,成熟卵胞のPRは黄体形成ホルモンによって誘導される可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.YOSHIMURA,T.OKAMOTO,T.TAMURA: "Effects of luteinizing hormone and follicle-stimalating hormoue on the progesterone recepter induction in chickon granulosa cells in vivo" Poultry Science. 74. 147-151 (1995)

  • [文献書誌] Y.YOSHIMURA,J.M.BAHK: "Oocyte-follicular cell interactions and steroid hornone receptors:follicalar growth/maturatier in keis" Assisted Reproductive Technology and Andrology. (印刷中).

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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