研究課題/領域番号 |
06660362
|
研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
田中 克英 東京農業大学, 農学部, 教授 (20021678)
|
研究分担者 |
川島 光夫 岐阜大学, 農学部, 助教授 (10177686)
桑山 岳人 東京農業大学, 農学部, 助手 (40215124)
門司 恭典 東京農業大学, 農学部, 助教授 (50096682)
|
キーワード | ニワトリ / 松果体ホルモン / メラトニン受容体 / 視床下部 / 下垂体前葉 / ラジオリガンドアッセイ |
研究概要 |
松果体ホルモンであるメラトニンの^3H標識物を使用したラジオリガンド結合アッセイによって、雌鶏の視床下部の視索前野領域を含む組織及び正中隆起を含む組織、並びに下垂体前葉の各組織の細胞膜画分にメラトニンに対する特異的結合物質が存在することが明らかにされ、またその結合はメラトニンに対して数種の類似物質に対するよりも特に顕著な競合を示すので、この結合物質はメラトニンに対する結合特異性を有するものとみなされた。さらにこの結合物質のメラトニンに対する結合は飽和性を示すこと、結合親和性を表わす解離定数はスキヤチャード法によりナノモルで示される値であること、最大結合容量は蛋白質1mg当りフェムトモルで表わされるものであるが明らかにされた。従って、雌鶏の視床下部の視索前野を含む部分並びに正中隆起部を含む部分及び下垂体前葉の各組織にはそれぞれメラトニンに対する受容体が存在することが明らかとなった。このような受容体が存在することにより、メラトニンが視床下部の上記の領域や下垂体前葉に対して直接に作用していることが示唆されたので、今後その作用の実態を明らかにする予定である。
|