研究課題/領域番号 |
06660385
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
菅野 司 大阪府立大学, 農学部, 教授 (30081516)
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研究分担者 |
木村 和弘 大阪府立大学, 農学部, 助手 (30192561)
太田 光明 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (20134504)
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キーワード | Kupffer細胞 / エイコサノイド / ロイコトリエン / ホスホリパーゼA_2 / ホスホリパーゼC / ホルボールミリステートアセテート |
研究概要 |
Kupffer細胞の活性化は肝細胞間の相互作用に制御されるので肝と言う臓器組織構造の中で活性化状態を把握しなければならない。さらにKupffer細胞の食作用の機能と分泌機能は細胞の活性化により変化するため、肝病態への関与を検討するにあたっては活性段階を含めた状態をも把握する必要がある。本研究は二種類(ホルボールミリステートアセテート、死菌)の因子でKupffer細胞を活性化し、エイコサノイド代謝産物の変動を還流肝臓で測定する。 本研究はKupffer細胞のエイコサノイド代謝の特性を理解することである。Kupffer細胞のエイコサノイド産生はホスホリパーゼA_2あるいはホスホリパーゼCを介して産生されるアラキドン酸が基質になる。蛋白キナーゼ(PKC)を活性化するホルボールミリステートアセテート(PMA)の処置はKupffer細胞のzymosan刺激に伴うプロスタグランジおよびロイコトリエンの産生が有意に増加した。一方,PMA処置はアラキドン酸からのプロスタグランンジンの産生をも増加することを明らかにした。
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