研究課題/領域番号 |
06660397
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
五十嵐 郁男 帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 助教授 (80159582)
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研究分担者 |
小俣 吉孝 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (10132987)
斎藤 篤志 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10002263)
鈴木 直義 帯広畜産大学, 名誉教授 (10003071)
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キーワード | Babesia equi / Babesia caballi / in vitro培養 / 蛍光抗体法(IFA) / 酵素抗体法(ELISA) |
研究概要 |
原虫B.equi及びB.caballiの感染率を上げるために、培養液、血清濃度、培養ガス濃度について検討した。その結果、培養に適合したB.equiは低酸素ガス濃度より5%二酸化炭素空気でのガス条件で15-20%の血球感染率を得ることができた。しかし、B.caballiは5%二酸化炭素空気でのガス条件でも1-2%の上昇よりみられなかった。これらの培養で得られた原虫を用いスライド抗原を作成し、蛍光抗体法による抗体価を測定するための最適な条件について検討した。そして、日本およびモルゴンにおいて採集された血清の抗体測定を行ったところ、培養原虫より作成したスライド抗原は特異性が高く、実用的に使用可能であることが確認された。更に、酵素抗体(ELISA)法に検討したが、赤血球蛋白質の混入によると推定される非特異的反応が高く、実用的に使用するためには改良が必要である。現在、この問題を解決するために、濃度勾配遠心法により感染赤血球と非感染赤血球を分離を行い感染率を高める方法や、リコンビナント抗原を作成するために、抗原特異性の高いモノクローナル抗体を作成中である。
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