1.レギュラープラズミドに牛LHオリゴヌクレオチドがオバアルブミンDNAに1個だけ挿入された大腸菌を用いて、オバアルブミンおよび牛LHの検出をウエスタンブロッチングで行った。オバアルブミンはマーカーと同じ部位のバンドとそれより短い部位のバンドとが検出された。短いバンドは分解産物と推定された。しかしながら、牛LHのバンドは量を変えて検出を試みたが、確認されなかった。 2.先の合成プラズミドに2個の牛LHオリゴヌクレオチドを点突然変異法をもちいて、挿入した。挿入した部位付近のDNA配列をジデオキシ法で確認した。 3.3個の牛LHオリゴヌクレオチドを含んだ大腸菌から回収されたタンパク質をウエスタンブロッチングに架けて、オバアルブミンは多量に検出されたが、牛LHは再び検出されなかった。 4.以上の結果から、現在のプラズミドではプロモーターの機能が弱く、検出可能な量の蛋白質合成が出来ないことが予想されたので、大腸菌プラズミドの中で最も強力なプラズミドを有するとされるpETプラズミドに挿入を試みている。
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