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1995 年度 実績報告書

猫培養肝細胞における糖代謝に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06660414
研究機関日本獣医畜産大学

研究代表者

鷲巣 月美  日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 講師 (20191736)

研究分担者 石田 卓夫  日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 助教授 (30143506)
新井 敏郎  日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 講師 (70184257)
キーワード初代培養 / 肝細胞 / 猫 / 糖代謝 / グルコーストランスポーター
研究概要

猫のグルコーストランスポーターを中心とした研究を行うことを目的とし、安定した条件下での実験系を作製するため,初代肝細胞培養を試みた.
猫の肝細胞をコラゲナーゼ潅流法により分離し,インスリンおよびデキサメサゾン10^<-7>M、10%FCSおよび5000KIU/L添加William′sEを培地として,collagen-coat dishを用い,5%CO_2,95%room air,37℃の条件で培養を行った.尿素形成能,糖新生能,およびアルブミン合成能を測定することにより,培養猫肝細胞の代謝機能を評価した.分離肝細胞の生存率は80.3〜87.5%,収量は5.1〜18.9×10^6細胞/g肝であった.肝細胞は培養後4時間目までにコラーゲンコートディッシュ底面に付着し,24時間以内に伸展,培養開始後3日目までには敷石状に単層を形成し,少なくとも7日間はこの形態を維持した.また,代謝機能は,少なくとも5日間は保たれていた.以上のことより,この猫初代培養肝細胞は,種々の生化学研究のために有用なin vitro実験系と考えられた.
猫の初代肝細胞培養中のサイトソル内の糖代謝酵素活性の経時的変化についても検討した.糖代謝酵素としえヘキソキナーゼ,ピルビン酸キナーゼ,グルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ,および乳酸デヒドロゲナーゼ活性について検討した結果,培養肝細胞におけるこれらの酵素活性は7日間の培養期間中は安定した値を示した.
更にコラゲナーゼ潅流法により得られた類洞内リンパ球についても検討した.潅流液および肝組織消化液から採取されたリンパ球の多くは大顆粒リンパ球(LGL)の形態を示していた.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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