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1994 年度 実績報告書

アミノビスフオスフオネートの赤血球造血特にマクロファージへの効果

研究課題

研究課題/領域番号 06670002
研究機関東北大学

研究代表者

中村 雅典  東北大学, 医学部, 助手 (50180394)

研究分担者 八木 秀樹  東北大学, 医学部, 助手 (40250740)
伊藤 恒敏  東北大学, 医学部, 教授 (90004746)
キーワードビスフオスフオネート / 破骨細胞 / マクロファージ / 赤血球造血 / 顆粒球 / 骨髄 / 脾臓
研究概要

Bisphosphonates(BP)は強力な骨吸収抑制作用をもち、骨粗鬆症、Paget病、腫瘍に伴う高カルシウム血症など、種々の骨吸収の亢進に対する抑制剤として臨床応用が期待されている。我々はBPの細胞レベルでの作用機序について検索した。その結果、強力な骨吸収抑制能を有するアミノBPのAHBuBPのマウスへのin vivo投与において(1)脾臓の腫脹(組織学的には赤脾髄の著しい腫脹)、(2)骨髄の白色化、(3)骨髄内でのMac-1陽性細胞(顆粒球)の増加、(4)末梢血中での顆粒球の増加、(5)破骨細胞の増加・巨大化を起こすことを見いだした。これらの結果は、アミノBPは破骨細胞による骨吸収を抑制するだけでなく、造血機構に著しい影響を与えていることを示唆していることから更に造血機構に対する影響を検索した。その結果、(1)赤血球系細胞の骨髄での減少と脾臓での増加、(2)Mac-1,Gr-1陽性顆粒球系細胞の骨髄、脾臓、末梢血での増加、(3)マクロファージの骨髄での減少と脾臓での増加、(4)赤血球造血巣の骨髄からの消失が明らかとなった。また、アミノ基を有さないBPのCl2MBPにはそのような結果は見られなかった。
以上の結果から、アミノBPは破骨細胞による骨吸収を抑制するだけでなく、骨髄常在性マクロファージへの分化・増殖を抑制することにより、赤血球造血巣の骨髄からの消失、赤血球系細胞の脾臓への移動と脾臓での赤血球造血巣の形成、また、骨髄常在性マクロファージへの分化・増殖を抑制することによって顆粒球造血の亢進が起きると理解された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M,NaKamura et al.: "Most thymocytes die in absence of DNA fragmentation" Arch.Histol.Cytol. in press. (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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