• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

ラット腸間膜における血管・リンパ管新生機構の形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670012
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

大谷 修  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90127548)

キーワード血管新生 / リンパ管新生 / 腸間膜 / 免疫組織化学 / 超微細構造 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 走査電子顕微鏡 / ラット
研究概要

本研究はin vivoにおける血管およびリンパ管新生機構の形態学的解明を目的とし,本年度は特にリンパ管新生および,その血管新生との関連を解明することに重点をおいて研究を行った.
Compound 48/80をラット腹腔内に投与すると,腸間膜に血管が盛んに新生され,引き続きリンパ管も新生されることが明らかとなった.抗IV型コラーゲン抗体で染色し,共焦点レーザー顕微鏡で観察すると,血管の基底膜が明瞭に見え,リンパ管の基底膜も弱いながら観察できることが明らかとなった.リンパ管新生には,血管と同様,先端の閉じた芽として既にあるリンパ管から新生するものと,既存のリンパ管から離れて島状に形成されるものとがあった.新生リンパ管は太さが不規則で,新生されたばかりのものでも弁様構造を持っていた.また,リンパ管に向かって,既に形成されている血管から新生血管の芽が伸び,しばしば接している像が見られた.この場合,周皮細胞も新生血管とリンパ管の両者に跨るように存在していた.透過電子顕微鏡観察により,新生リンパ管と新生血管の基底膜が共有されるまで接近しているが,リンパ管と血管の吻合は認められなかった.このことは,新生血管の芽が新生中のリンパ管に接することにより,血管とリンパ管の位置関係を一定に保つためと思われた.なを,リンパ管新生に際して,内皮細胞が如何なる挙動を示すかは,モノクローナル抗体B27(熊本大学医学部解剖学,江崎太一氏の提供による)を用いて研究中である.また,本研究はcompound48/80を用いた実験であるので,今後正常状態および発癌状態でのリンパ管新生について研究すべきであると思われる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大谷修,王全新: "ラット腸間膜における血管とリンパ管新生-共焦点レーザー顕微鏡による研究-" 三次元微小解剖. 1. 21-24 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi