研究課題/領域番号 |
06670127
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
竹谷 和視 愛知医科大学, 医学部, 教授 (30065528)
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研究分担者 |
藤田 美智子 愛知医科大学, 医学部, 助手 (10257701)
安藤 裕明 愛知医科大学, 医学部, 講師 (40148317)
堀田 芳弘 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (40109757)
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キーワード | 心臓 / ミトコンドリア / 虚血 / 自由エネルギー / Ca^<2+> / H^+ / Na^+ / NMR |
研究概要 |
平成6年3月、京都における第67回日本薬理学会年会シンポジウムにおいて虚血心筋保護薬開発の新しいアプローチ;「虚血心筋の収縮能と電解質動態の立場より」と題して虚血心臓の電解質、エネルギー燐酸化合物の動態検索から、ミトコンドリアの重要性を強調した。特に、細胞内カルシューム信号と虚血心筋の収縮能の分離について更に研究の必要性を感じた。 平成6年度の科学研究費が交付されるやエネルギー産生機構である内膜のプロトン輸送機構を失わせるDNPを用い、急性ポンプ不全の原因がエネルギー利用機構の障害にあることを電解質動態と31P-NMR信号の成績から推論し、この成果を10月イタリーのフローレンスの「PHARMACOLOGICAL CONTROL OF Ca AND K HOMOESTASIS」において発表した。 さらに、平成7年3月26日、名古屋における第68回日本薬理学会総会の招待講演において、「心筋の収縮能調節機構と薬」に関し、発表した中で、ミトコンドリアのエネルギー転送機構のクレアチン燐酸シャトルとイオン動態が心筋収縮能にとって極めて重要であり、心不全をミトコンドリア病として認識する必要性を述べた。その後も科研費で、従来の機器にイオン電極を加え、研究中である。
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