• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

新しいサイトカインSDF-1の構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670139
研究機関大阪大学

研究代表者

仲野 徹  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)

キーワードサイトカイン / ケモカイン / 染色体位置
研究概要

シグナルシークエンストラップ法をもちいて我々がクローニングしたintercrine a subfamilyの新しいメンバー、マウスSDF-1をプローブにヒト相同遺伝子のクローニングを行ない、その塩基配列の決定を行なった。マウスSDF-1とヒトSDF-1はアミノ酸レベルで95%以上の相同性が認められた。また、その遺伝子構造を調べたところ、SDF-1の二つの分子種SDF-1αとSDF-1βはalternative splicingにより生ずるものであることがわかった。Northern blot解析では、調べた組織すべてにおいてSDF-1遺伝子の発現が認められた。また、プロモーター領域はGC richであり、SDF-1のubiquitousな発現パターンを裏付けることができた。現在までに報告されているintercrine a subfamilyの遺伝子がすべて第4染色体長腕上にあるのとは異なり、SDF-1遺伝子は第10染色体長腕上に位置することがわかった。これらのことから、SDF-1は、サイトカインにしては例外的に種間の保存が強いこと、また、ほかのintercrine a subfamilyのメンバーと染色体位置が違うことから、生物学的に重要で、かつuniqueなintercrine a subfamilyの一員であることが明かとなった。SDF-1の機能についてはthyoredoxin fusion法をもちいたリコンビナント蛋白を用いての解析をすすめているが、大阪大学の菊谷らによりSDF-1はPreB細胞増殖因子の活性を有することが明らかにされている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shirozu M et al.: "Structure and chromosomal localization of the human stromal cell-derived factor 1(SDF-1)gene" Genomics. 28. 495-500 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi