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1994 年度 実績報告書

遺伝的代謝疾患や癌の遺伝子治療のための新しい遺伝子導入・発現法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06670168
研究機関大阪大学

研究代表者

中西 真人  大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (10172355)

キーワード遺伝子治療 / ベクター / センダイウイルス / リポソーム / 遺伝子発現
研究概要

本年度はセンダイウイルスを用いた遺伝子治療用ベクターの改良に取り組み、以下のような成果を上げた。
1.遺伝子導入の効率を上げる研究
ヒト細胞で安定に複製できるEBウイルスの複製系と組み合わせることによって、膜融合リポソームを使った遺伝子導入法の効率を定量的に解析することに成功し、非ウイルスベクターとしてもっともよく用いられている陽荷電リポソーム法に比較して、DNA量あたりの遺伝子導入活性が30倍高いことを見いだした。また種特異性に関しても検討し、ヒト・サル・ウシ・イヌ・ウサギ・マウス・ハムスター・ラットの細胞に対してほぼ同等の活性を持っていることを確認した。現在さらにラムダファージの頭部をサイトメガロウイルスのテグメント・タンパク質pp65の核移行シグナルで修飾した系を用いて導入効率が上昇するかどうかを検討している。
2.宿主ゲノムと独立に安定に存在できる遺伝子発現系の開発
センダイウイルスから遺伝子発現活性をもったヌクレオキャップシドを精製することに成功し、さらにそこからRNAを除いたタンパク質画分を得て、人口合成したRNAとの複合体を作ることに成功した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakanishi,M.: "Gene Introduction into Animal Tissues" Critical Reviews in Therapeutic Drug Carrier Systems. (印刷中).

  • [文献書誌] Nakanishi,M.他(共著): "Trends and Future Perpectives in Peptide and Protein Drug Delivery" Harwood Academic Publishers,gmbh (印刷中),

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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