研究概要 |
Langerhans細胞とinterdigitating cellは生体内防禦機構の上で重要な役割を果たす抗原提示細胞であり,きわめて類似した性格を有する。しかし,その起源と特性についての確定的な結論は得られていない。我々はこれら2種類の細胞の動態について検索を行い,下記の研究成果を投稿及び発表した。 1.ヒト表皮内及びリンパ節内Langerhans細胞とinterdigitating cellの免疫細胞化学的特性についてその相違点を免疫再染色法を用いて明らかにした。 Biotechnic & Histochemistry:in press.,The 4th Japanese-Korean Lymphoreticular Workshop(高知). 2.ヒトの樹状細胞増殖性疾患である皮膚病性リンパ節症及びhistiocytosis X 内のLangerhans細胞の増殖能について免疫二重染色法を用いて検討し,その変動と相違を明確にした。 日本網内系学会誌34(3):157-168.,日本臨床細胞学会雑誌33(6):1140-1144.,病理と臨床12:381-382.Dendritic Cells 4:81-85.,Lymphoreticular Cells and Diseases:357-366. 3rd International Symposium on Dendritic Cells in Fundamental and Clinical Immunology(France). 3.ビタミンA欠乏によりラットの気管及び膀胱に誘発された扁平上皮化生組織内Langerhans細胞の動態を明らかにした。 Lymphoreticular Cells and Diseases:334-343.,第5回樹状細胞研究会(名古屋). 4.上記の結果及び現在まで我々が行った抗原提示細胞の分布と特性に関する研究成果をまとめた。 日本網内系学会誌34(4,5):237-242.,細胞26(6):226-229.,第34回日本網内シンポジウム(福島).
|