研究課題/領域番号 |
06670224
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小野 孝彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (60243028)
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研究分担者 |
嶋田 俊秀 京都大学, 医学研究科, 助手 (30231690)
高橋 玲 京都大学, 医学研究科, 助教授 (60144565)
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キーワード | 尿路上皮癌 / 癌抑制遺伝子 / 発癌 / クローニング / PCR / 化学発癌 |
研究概要 |
我々は、尿路上皮癌の癌抑制遺伝子の不活性化として、9q、11p、17pに注目してきた。またヒト腎癌に関する9pの異常についての解析がこの期間に進行した。この様なヒト腫瘍組織の遺伝子解析と平行してラットの実験発癌系を利用した初期癌あるいは前癌病変の遺伝子変化をRNAレベルで知ることによって、責任遺伝子の同定あるいは単離を試みた。ラットから単離したクローンではその遺伝子相同性から対応するヒトの遺伝子を同定することが可能である。現在までWistar系ラットにBBNを経口投与して約6カ月後に得られた膀胱における過形成、乳頭腫、および上皮内癌の組織から細胞の総RNAを抽出した。RNAら逆転写酵素によりcDNAを作り、さらに、2本鎖DNAとしてラムダファージのcDNAライブラリーを作成、サブトラクションによりクローンを得た。一方、differential RT-PCR法ではそれぞれのmRNAについてcDNAを作成した後、ランダムプライマーの組み合わせによってPCR反応を行い、発現に差のある42個のバンドについてノーザンブロット他の方法で確認した。現在、既知の遺伝子の発現が主として検出されているが、その特異性については実験の繰り返しによる検定が予定されている。初期癌あるいは上皮内癌などではRNA量に制限があるために、ノーザンブロットによる発現量の再現的検討が非常に困難であった。定量的PCR法による発現の検出が予定されている。
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