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1994 年度 実績報告書

マクロファージの一酸化窒素合成酵素及び走化性因子の遺伝子発現抑制寄生虫因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670257
研究種目

一般研究(C)

研究機関鳥取大学

研究代表者

福本 宗嗣  鳥取大学, 医学部, 助教授 (60111126)

研究分担者 平井 和光  鳥取大学, 医学部, 教授 (20093940)
キーワードマンソン裂頭条虫 / プレロセルコイド / マクロファージ / 一酸化窒素合成酸素 / Northern Blotting / 遺伝子発現抑制 / インターフェロン-γ
研究概要

マクロファージの一酸化窒素合成酵素(NOS)のmRNAは,その培養液中にインターフェロン-γ(IFN-γ)を単独で加えてもごくわずかしか発現しないが,同時にLPS(リポポリサッカライド)またはIL-2やTNF-αを加えると著しく発現を促進した。そこで,腹腔マクロファージの培養液にこのようなサイトカインやLPSと同時にマンソン裂頭条虫プレロセルコイド培養上清の透析後の真空凍結乾燥試料(ES)を加えると24時間培養後のマクロファージのNOSmRNAの発現が抑制されることが明らかになった。Northern Blotting後Phospho-rescence ImagerでNOSmRNAの発現量を測定し,ESによる抑制比率を算出するとIFN-γ/IL-2で刺激した場合は70.4%,IFN-γ/TNF-αでは66.7%,IFN-γ/LPSでは45.0%であった。このように,IFN-γとIL-2またはTNF-αで刺激した場合のNOSmRNA発現の抑制の比率が大きかった。培養液中のnitrite産生の抑制もNOSmRNA発現の抑制と類似の傾向を示した。
また,IFN-γ/LPSで刺激したマクロファージのNOSmRNA発現のESよる抑制の時間経過では,4時間培養後はほとんど抑制されず8時間目から抑制され,12-24時間がピークで48時間後まで抑制効果が認められた。コントロールのGAPDH遺伝子の発現は抑制さず,NOS遺伝子に特異的な発現の抑制であることが示唆された。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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