研究概要 |
当該年度の研究目標であったKlebsiella pneumoniaeの莢膜多糖体の生合成に関与する遺伝子領域の全塩基配列の決定を終了し、遺伝子の位置と配置、転写の方向、シストロン構造の決定、プロモーターの位置等を推定することができた。その結果、この領域には少なくとも19個の遺伝子が存在し、特にその中の13個はポリシストロン構造を示すことが推定された。このポリシストロンのプロモータ部位には通常のσ70依存性のプロモータ以外にσ54やσ38に依存して転写が開始されると思われるプロモーター様配列が存在していることが明かとなった。また、プロモータ解析用ベクターによるプロモータ活性部位の検索、lac-トランスポゾン3を用いた転写ユニットの推定などを行なった結果、塩基配列より推定された結果と一致した。これらの結果は、1994年に開催された3つの国際学会 「POLYSACCHARIDE ENGINEERING」Trondheim,Norway,June6-8. IUMS Congresses '94,Prague,Czech Republic,July 3-9. VIIIth International Symposium on Toxic Microorganisms,Peoria,IL,USA,November 15-1. において発表された。
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