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1995 年度 実績報告書

アデノウイルスベクターを利用したウイルス複製研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670319
研究機関東京大学

研究代表者

白木 和子  東京大学, 医科学研究所, 助手 (40012744)

キーワードアデノウイルスベクター / ポリオウイルス / ポリオウイルス受容体 / 中枢神経細胞
研究概要

ヒトのポリオウイルス受容体(PVR)遺伝子を持つトランスジェニックマウスの中枢神経系内において、ヒトPVRおよびそのmRNAは神経細胞のみに検出され、他のグリア細胞などには検出されない。またマウスのPVRホモログ(MPH)についても同様のことが観察された。本研究では、ヒトPVRの神経細胞特異的発現に関わる調節遺伝子領域を同定し、さらに個体内での組織分布に関わるエンハンサーおよびサイレンサーの部位を同定することを目的とし、アデノウイルス5型由来のウイルスベクターを使用した研究を行っている。
ヒトPVR遺伝子の上流約3000塩基を含む領域および上流から種々の長さの欠損を持つ遺伝子をレポーター遺伝子(CAT)に結合させ、EIAプロモーターを持たないアデノウイルスベクターに導入した。この組換えアデノウイルスベクターを培養細胞(HeLa細胞)に感染させ、レポーター遺伝子の発現を観察した。その結果、培養細胞内におけるプロモーター活性は上流約100塩基上流までに存在することを明らかにした。この結果は、プラスミドのトランスフェクションにより得られた結果と一致していた。ただし、上流約40塩基まで欠損させた構築に関しては、プラスミドを使用した実験では陰性であったが、アデノベクターを使用することにより陽性となった。この結果の違いを検討すると同時に現在マウス個体への組換えアデノウイルスベクターの接種を行っている。また、プロモーター領域のみでは、個体内各組織での本来のヒトPVR発現パターンは得られないことを明らかにしているので、ヒトPVR遺伝子を持つYACクローンを得、解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Shiroki: "A new cis-acting element for RNA replication within the 5'noncoding region of poliovirus type 1 RNA" J.Virol.69. 6825-6832 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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