• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

組換え技術により作製したヒト用候補日本脳炎ワクチンの実験的評価

研究課題

研究課題/領域番号 06670328
研究機関神戸大学

研究代表者

小西 英二  神戸大学, 医学部, 助手 (40135786)

キーワード日本脳炎 / ワクチン / 抗体 / Tリンパ球 / マウス / 免疫 / 組換えウイルス
研究概要

近交系Balb/cマウスの6から8週令の雄に、免疫原として日本脳炎ウイルス中山株をマウスあたり1×10^7PFUあるいは市販の不活化ワクチンをマウスあたり1/10ド-ズを腹腔内に1から2回投与した後、3から6週間後に、血清および脾臓を採取し、抗体および脾臓細胞の日本脳炎ウイルス抗原に対する反応性を調べ、以下の結果を得た。増殖試験における刺激抗原として、感染性のある日本脳炎ウイルスや、感染性のない抗原として日本脳炎ウイルス感染細胞や日本脳炎ウイルス組換えワクシニアウイルス感染細胞を固定・超音波処理後の遠心上清、さらに細胞外ウイルス様粒子を用いた。なお、番号は交付申請書に記載した研究実施計画に対応している。
1.感染マウスの脾臓細胞は、すべての日本脳炎ウイルス抗原による刺激に対して応答し増殖した。増殖細胞の表現型を細胞除去試験で調べた結果、CD4^+及びCD8^+のTリンパ球が主に特異応答に関与していた。
2.感染マウス血清中に中和抗体及び赤血球凝集抑制抗体が認められた。また、交付申請書に記載した免疫学的手法において、血清中抗体は日本脳炎ウイルスの構造・非構造淡白の両者に反応した。
3.市販ワクチンで免疫したマウスの脾臓細胞は、追加免疫後においても上記の種々日本脳炎ウイルス抗原による刺激に対して今回用いた濃度範囲内では増殖反応を示さなかった。
4.市販ワクチンで免疫したマウスの血清中には、種々試験により検知されうる抗体は認められなかった。
以上、感染マウスにおいて日本脳炎ウイルス特異的Tリンパ球の存在を明らかにした。これらの知見は、日本脳炎における免疫機構を解明する上に、また次年度の研究計画(候補ワクチンが誘導する特異免疫応答の解析・評価)を実行する上に極めて重要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Eiji Konishi: "Japanese encephalitis virus-specific proliferative responses of human peripheral blood T lymphocytes" American Journal of Tropical Medicine and Hygiene. (印刷中). -

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi