研究課題/領域番号 |
06670376
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山本 正治 新潟大学, 医学部, 教授 (40018693)
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研究分担者 |
中平 浩人 新潟大学, 医学部, 助手 (40217758)
遠藤 和男 新潟大学, 医学部, 助教授 (60176790)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 胆道がん / 胆汁 / 突然変異原性 / mutagenicity |
研究概要 |
我々はヒト胆汁のブルーレ-ヨン処理で突然変異原性を証明した。この研究は、胆嚢がん死亡率の高い新潟県の主として胆石症患者から得た胆汁についての変異原性である。次に、本症死亡率の最も低い高知県で得た胆汁についても検討した。その結果、死亡率の低い地域では変異原性が低く、本症の死亡率と地域相関のあることを明らかにした。 さらに世界における日本の特徴を知るべく、世界で最も本症死亡率の高いチリにまで研究領域を広げ、比較検討を行った。我が国では平成6年度に設定した新潟、高知を、チリではテムコ市を調査地域とした。対象は女性胆石症患者のみとした。手術時に、胆摘胆嚢から胆汁を採取。胆汁は従来どおりの手法で処理。胆汁は現地でブルーレ-ヨン吸着し郵送。分析はAmes法(TA98+ S9mix)を用いた。テムコ市で24例、新潟県(新潟市)で26例、高知県(高知市)で26例を収集した。それぞれの平均年齢±標準偏差は52±15歳、54±11歳、58±11歳であった。 テムコで突然変異陽性を示す胆汁は24例中20(83.3%)、新潟で26例中21(80.8%)、高知で26例中5(19.2%)であった。テムコと新潟の陽性率は変わらないが、復帰突然変異コロニー数は、それぞれ128±92(平均±標準偏差)、62±14、66±13であり、テムコが極めて多かった。また何れの地域にあっても、加齢と共に変異陽性率が増加した。 胆汁の突然変異原性の強さは、テムコ>新潟>高知の順であり、かつ加齢と共に変異原陽性率が高くなることから、本症死亡率の地域、年齢効果を矛盾無く説明できる。今後、胆汁フラクション別の変異原性の分析と原因物質の同定を行う必要があり、現在研究を進めている。
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