• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

産業化学物質における呼吸器感作性の評価と許容濃度設定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670387
研究機関鹿児島大学

研究代表者

青山 公治  鹿児島大学, 医学部, 講師 (70117472)

研究分担者 上田 厚  鹿児島大学, 医学部, 教授 (10040198)
松下 敏夫  鹿児島大学, 医学部, 教授 (10022790)
キーワード職業性 / 感作物質 / 呼吸器 / アレルギー / 許容濃度 / 予知法 / TDI
研究概要

初年度は、マウスを用いた呼吸器感作評価法を検討した。まず、マウスに対しtoluene diisocyante(TDI)およびtrimellitic anhydride(TMA)の濃度段階別に皮膚塗布および皮下注射による感作処置を行い、最初の感作処置から7日後および14日後に血清総IgE抗体および特異的IgG2aとIgG2b抗体産生を測定し、また脾臓細胞および所属リンパ節より得たリンパ球をもとに、その増殖能とPHA刺激に対するサイトカイン(IL-2,IL-4,IL-5,IFN-γ)の産生程度を測定した。その結果、TDIマウス群では、塗布投与および皮下注射投与いずれにおいても、血清総IgE抗体および特異的IgG2aとIgG2b抗体産生とIL-2,IL-4,IFN-γなどのサイトカイン産生パターンからTDIのI型アレルギー反応系の刺激発動が示唆された。現在、気道経路からの投与マウスを作成し、同様な検討を行っている。今後投与経路の差異について成績をさらに比較検討する予定である。つぎに、TMAマウス群では、現在塗布投与マウスを作成し、サイトカインの測定中であるが、これまでの産生パターンからは、I型アレルギー反応系の刺激発動を示唆させる有意な所見は見いだせていないが、TMAにおいては、IV型アレルギー反応系の刺激発動程度との比較検討が重要と思われる。
呼吸器感作物質の分類の作業は、呼吸器感作物質の「感作性の信頼度」の基準を疫学的研究、症例研究および実験的研究ごとに具体的に2段階に設定し、ACGIHにリストアップされている物質を中心に、それらの文献を収集し、基準に従って分類を試みた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松下敏夫 青山公治 胥宝会: "職業性アレルギー疾患の発症機序とその予測" 産業医学レビュー. 7. 177-199 (1995)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi