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1994 年度 実績報告書

血清中フッ素と骨粗鬆症の関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670389
研究機関岩手医科大学

研究代表者

板井 一好  岩手医科大学, 医学部・衛生学公衆衛生学講座, 講師 (10048572)

研究分担者 小野田 敏行  岩手医科大学, 医学部・衛生学公衆衛生学講座, 助手 (00254748)
キーワード骨粗鬆症 / 骨密度 / 血清中フッ素濃度
研究概要

:空腹時の血清を約350人の健康な女性から採取することができた。同時に,DEXA装置による骨塩量の測定も行った。さらに、血液採取時に飲料水、食事の摂取時間及びコーヒー、紅茶、緑茶等の摂取量と時間に関する聞き取りを行い、血清中フッ素測定結果からフッ素摂取の影響を検証できるようにした。これらのデータの解析はまだ行っていない。また、血清中フッ素の通常値の検討のための骨塩量の測定データのない、空腹時の血清試料も約100例集めた。全ての血清試料は-80℃で凍結保存した。
我々が開発した方法を用いて、血清中フッ素の測定法について検討した。本年度の予算で購入したデータ取り込み用のデータボード(Mac ADIOS II)、及び取り込んだデータを解析するソフト(GSI-SS2)を手持ちのパソコンに組み込んで、正確な血清中フッ素濃度の測定を行うべく、シグナルの解析から測定干渉などについて細かく検討を行った。その結果、標準溶液と血清試料でシグナル形状に差異が認められ、血清マトリックスによる干渉の存在が認められた。このため、蛋白質、脂質、数種のカチオン及びアニオン等の血清マトリックスの干渉について検討を加えた。その結果、燐酸イオンの干渉が最も大きい事が判明した。この燐酸イオンの干渉は緩衝溶液に少量の燐酸イオンを添加し、血清を数倍に希釈することで抑制できた。また、カルシウムイオン等のカチオンの影響は、やはり緩衝溶液中にキレート剤を添加することで抑制できた。蛋白質や脂質は、電極表面への付着により徐々に感度及び応答の低下と遅延をもたらすため、非イオン系の界面活性剤の添加が効果的であった。緩衝溶液のpHが血清中のフッ素の測定に及ぼす影響については、来年度検討を行う。
来年度は、測定方法の確立し、全ての血清試料についてフッ素イオン濃度測定を行い、その通常値と骨密度との関連について検討する。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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