研究課題/領域番号 |
06670392
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
福田 勝洋 久留米大学, 医学部, 教授 (60045416)
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研究分担者 |
荻本 逸郎 久留米大学, 医学部, 助手 (30177159)
坂田 律 久留米大学, 医学部, 助手 (60258423)
柴田 彰 久留米大学, 医学部, 助教授 (10113226)
西依 淳 久留米大学, 医学部, 助手 (30218226)
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キーワード | C型肝炎 / アルデヒドデヒドロゲナーゼ / 肝がん / 症例対照研究 / PCR / 爪 / 飲酒 |
研究概要 |
1当研究は平成6年度より文部省化学研究費補助金を得て実施しているが、研究代表者らは平成4年6月から福岡県・佐賀県をフィールドとする肝がん症例対照研究のための肝がん症例と対照を収集している。平成4年6月以降の前収集症例対照を含め、平成8年1月までに194名からデータ収集を終え、146名についてデータのコーディングと入力が終了した。爪の収集は平成6年1月から開始したので、一部の対象者のALDH2 genotypeは不明であるが、本研究報告書では、これら146名について中間的に解析した結果を報告する。なお、肝がん症例と対照の収集と、爪からのALDH2 genotypingは順調に推移している。 2肝がん146名のうち男は115名であった。ここでは症例1名に対して対照1名を年齢、居住地などを対応させて収集した男の中間解析結果のみを記す。各要因保有割合は、HBsAg(症例13. 0%、対照0. 9%)、HCVAb(83. 5%、7. 0%)、10年以上過去の輸血歴(15. 7%、0. 9%)、40才までの総飲酒量が60drink-years以上(23. 5%、13. 9%)、TAST正(53. 9%、42. 6%)、ALDH2野性型homozygote(爪が得られた60組のみについて、58. 3%、63. 3%)、親の缶疾患歴(17. 4%、5. 2%)などであった。logistic regression modelを用いた単変量解析の結果、要因のオッズ比は、HBsAg 15. 0、HCVAb89. 0、親の缶疾患歴3. 8などが、5%レベルで有意となった。今後さらに症例数を増やし、平成8年度には多変量解析的に検討できるものと思われる。
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