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1994 年度 実績報告書

健康指標・体力指標・生活習慣を総合した健康増進指導法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 06670411
研究機関名古屋大学

研究代表者

川村 孝  名古屋大学, 医学部, 助教授 (10252230)

研究分担者 太田 壽城  国立健康栄養研究所, 健康増進部, 部長 (00160507)
大野 良之  名古屋大学, 医学部, 教授 (10160590)
キーワード健康づくり / 有酸素運動 / 至適運動強度 / 総合健診 / 体力測定 / 最大酸素摂取量 / 無酸素性代謝閾値 / 重回帰分析
研究概要

健康づくりのために有酸素運動が推奨されているが、運動強度の厳密な設定には血中乳酸値の測定や呼気ガス分析を必要とし、広く普及するには問題があった。我々は、簡便で妥当性のある至適運動強度の設定を目的として、一般的な手法で得られる指標から全身持久力および有酸素運動レベルを推定する式の作成を試みた。
対象は愛知県総合保健センターにおいて総合健診と精密な体力測定を終了した30-69歳の男性325名、女性230名である。体格・血圧・血清脂質など一般的な健康に関わる指標、および筋力・柔軟性・敏捷性・全身持久力など体力に関わる指標の合計18項目を用い、全身持久力を表す最大酸素摂取量および有酸素運動処方レベルを表す無酸素性代謝閾値時心拍数を目的変数、他の項目を説明変数として重回帰分析を行い、推定式を作成した(男性の最大酸素摂取量について例示)。
VO2(max)for men=65.1-0.158Age+25.6/(HR(rest)-30)
-0.0152exp(Height/30)+0.684√|Weight-52.0|-0.175Skinfold
-0.0214SBP+843/(DBP+20)
+157/exp(TCH/10)-0.561√|HDL-75.0|-0.00284TG
-15.8/exp(FPG/40)-0.875√|UA-6.0|-1.27√|Hb-17.8|
+0.00796exp(Grasp/20)-4.18log(Respons)+0.015Onefoot
+0.586exp(Flex/20)+0.144Situp
これらの推定式の妥当性について検討するため、推定値と実測値を対比した。両者の相関係数は、最大酸素摂取量については男女それぞれ0.716、0.701、無酸素性代謝閾値時心拍数についてはそれぞれ0.723、0.783と高い値を示した。これらの推定式は、健診や体力検査として普及している項目と比較的簡単な関数を用いて計算でき、推定精度も高いので、科学的な運動指導として実用に供することができるものと思われた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 川村 孝: "虚血性心疾患の動向と予防対策" 日本医事新報. 3638. 126-128 (1994)

  • [文献書誌] 川村 孝: "日常生活における循環器疾患の予防" 循環器情報処理研究会雑誌. 9. 143-148 (1994)

  • [文献書誌] 川村 孝 他: "成人病予防のための運動療法-ガス交換応答と冠危険因子との関係(第1報)" スポーツ医・科学. 8. 11-16 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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