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1994 年度 実績報告書

疫学調査への適用をめざした喫煙曝露定量化のための尿中コチニン簡易測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06670431
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

米増 國雄  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40028618)

研究分担者 吉岡 伸夫  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (00254491)
土肥 祥子  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (50155628)
車谷 典男  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (10124877)
キーワード疫学調査 / 喫煙曝露量 / 尿中コチニン / 酵素免疫測定法
研究概要

本年度中に実施をめざした、コチニンとと卵白アルブミンに対する抗ポリクローナル抗体の作成と、測定系を確立するにあたり一部変更を余儀なくされている。免疫酵素抗体法の最終段階で、標品(ウシIqG-コチニン複合体)とブロッキング剤として使用する卵白アルブミンがマイクロタイタ-プレート上で荷電による非特異的結合反応をすることが判明した。そのため卵白アルブミンと等電点の比較的近いKLHを担体蛋白に選択。標品をKLH-コチニン複合体に、酵素標識抗体を抗ウシIqG抗血清から抗KLH抗血清に変更して急ぎ、継続中である。既に、抗ウシIqG抗血清から塩析、カラムクロマトグラフイ-によりIqG分画を精製しペルオキシダーゼ標識することに成功しており、抗KLH抗血清を同様に標識することは容易である。測定系の担体蛋白変更後、KLHを抗原としたウサギの免疫もまもなく1ク-ルが終了する。これと平行して、疫学調査のための検体となる尿を採取するため500人規模の企業の協力を得て、本年度3月には質問表の配布と検尿を実施する予定となっている。現在、質問表は作成の段階に入っている。
以上、若干の遅れはあるものの、概ね本年度中に測定系の確立と疫学調査の検体採取を終え、来年度中に論文、学会等でその成果を公表できる見込みである。しかし、前述のように抗ポリクローナル抗体の作成と測定系の確立に手間取り、抗モノクローナル抗体の作成は遅れをとっている。ただ、各種団体の協力体制も整いつつあり、来年度に実施予定の疫学研究の準備は進んでいる。また、教室のこれまでの抗モノクローナル抗体作成の実績と、抗ポリクローナル抗体の段階で免疫酵素抗体法の測定系を確立させることにより、予定の計画は来年度中には完遂できるものと思われる。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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