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1995 年度 実績報告書

高血圧、生活習慣および脂質代謝異常の関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670438
研究機関金沢医科大学

研究代表者

中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)

研究分担者 三浦 克之  金沢医科大学, 医学部, 助手 (90257452)
西条 旨子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (40198461)
森河 裕子  金沢医科大学, 医学部, 講師 (20210156)
田畑 正司  金沢医科大学, 医学部, 講師 (40188404)
キーワード過酸化脂質 / チオバルビタール酸 / アルケナ-ル / グルタチオン・ペルオキシダーゼ / 血圧 / 血清脂質 / 動脈硬化
研究概要

近年動脈硬化、特にアテローム性硬化の発症機構に過酸化脂質の関与が報告され、循環器疾患と過酸化脂質の関係が注目されている。そこで従業員7000人の企業から性・年齢層化により無作為に抽出した 325人について、血清過酸化脂質の測定とともに、血圧測定、血清脂質検査(総コレストロール、中性脂肪、HDLコレステロール,LDL、VLDL、Lipo(a)、アポ蛋白、RLPコレステロール)、栄養調査、生活習慣調査を実施し、その関連を検討した。従来の過酸化脂質物質の測定法では多くの前駆物質、誘導体、分解産物を含んでいるので、その測定は八木らのTBA法以外に過酸化脂質生成過程で生じるMDA以外のアルデヒドである4種のアルケナ-ル(プロパナ-ル、ブタナ-ル、ペンタナ-ル、ヘキサナ-ル)を測定した。さらに男について生成した過酸化脂質の消去に関連があるとされているグルタチオン・ペルオキシダーゼ活性(GPX)を測定した。その結果TBA法による過酸化脂質は男女とも血圧、血清総コレステロール、中性脂肪、LDL、VLDL、アポ蛋白(A、B、E)と、女でRLPコレステロールと正の関連が見られたが、HDLコレストロールやLipo(a)とは関連が認められなかった。プロパノールは男で血圧と正相関、女でHDLコレステロール、RLPコレステロール、アポ蛋白A、Eと負の相関を示した。ブタノールは男でLDL、VLDLと正の相関、女でHDLコレステロール、RLPコレステロール、アポ蛋白A、Eと負の関連が見られた。ペンタノール,ヘキサノールは女でアポ蛋白の一部と関連が示唆されたのみであった。GPXもHDLコレストロールと正の関連が見られたのみであった。これらの結果は飲酒や喫煙の影響を補正する必要があるが、血清過酸化脂質と循環器疾患は何らかの関わりがあることを示している。今後栄養調査の結果や生活習慣との関連を含めた解析を行う予定である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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