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1995 年度 実績報告書

レーザー光熱偏向分光法による体液微量成分の検出と法医学的検査への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06670468
研究機関順天堂大学

研究代表者

木村 博子  順天堂大学, 医学部, 講師 (00053299)

研究分担者 北森 武彦  東京大学, 工学部, 助教授 (60214821)
伊藤 幸夫  順天堂大学, 医学部, 講師 (70053345)
キーワード免疫測定 / レーザー光熱偏向分光法 / ラテックス粒子 / 金コロイド / carillary zone electrophoresis / ハプテン / 顕微熱レンズ分光法 / HLA
研究概要

Capillary zone electrophoresis(CZE)とレーザー光熱変換効果のひとつであるCapillary vibration induced by laser(CVL)を検出法として組み合わせた免疫測定によって,ホルモンや薬剤の検出を試みた.血清,尿などに含まれるHCGとメタンフェタミンなどの薬物の検出を目的とし,基本的な分離と検出法を検討した.HCGまたはメタンフェタミンとウシ血清アルブミン結合物を金コロイドに吸着させ,一定量の抗体に標準原溶液を競合反応させてCZEによる分離を行い,CZEの高感度な検出法として開発したCVLを用いた測定法で,HCGは従来の免疫測定よりも1-2桁高感度に測定できた.薬剤についてはさらに特異性や感度を検討している.
顕微鏡下での微小な範囲での光熱変換効果を利用した顕微熱レンズ分光法により,鼻粘膜ポリ-プの肥満細胞1つに含まれるヒスタミンの定量と腎尿細管上皮細胞中の抗生物質の定量を行った.パラフィン固定組織標本を用いて,組織をすりつぶしたり,抽出操作を加えずに,ヒスタミンやトブラマイシンの局所濃度測定が可能になった.これは薬剤などによるアナフィラキシ-の証明に役立つと考えられる.
同じ測定系を白血球膜の抗原の検出と定量に応用した.リンパ球と抗HLA抗体を吸着させた金コロイドの反応を顕微熱レンズ分光法で測定し,HLA抗原の検出と定量を行い,HLAタイピングの微量化と簡便化を可能にできた.さらに,白血球膜上の抗原分布を知るのにも役立つと思われる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 森田 香、伊藤幸夫、木村博子 他2名: "班痕からの簡単なABO式血液型判定法 1.金コロイド吸引法と標識抗体吸引法による唾液のABO式血液型判定" 日法医誌. 49. 80-86 (1995)

  • [文献書誌] 古賀 哲、小竹玉緒、北森武彦、澤田嗣郎、木村博子、伊藤幸夫: "ポリスチレンラテックス粒子とキャピラリー電気泳動によるヒト血清成分の微量分析" 日法医誌. 49. 56 (1995)

  • [文献書誌] 木村博子: "光音響分光法の最近の進歩 高感度イムノアッセイへの応用 抗原抗体反応を利用した微量生体関連物質の検出と定量" 超音波TECHNO. 7. 49-52 (1995)

  • [文献書誌] Hiroko Kimura: "Quantitation of Tobramycin Concentration by Laser Microscopy in an Epothelial Cell of Renal Tubule" Jpn. J. Legae Med.50. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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