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1995 年度 実績報告書

法医中毒学における薬毒物スクリーニングのための前処理法の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670474
研究機関福岡大学

研究代表者

影浦 光義  福岡大学, 医学部, 教授 (40037594)

キーワード法医中毒学 / 薬毒物スクリーニング / 前処理法 / 固相抽出法 / 評価 / Extrelut / Bond Elut / Clean Screen DAU
研究概要

前年度に引き続き,Extrelut, Chem Elut, Bond Elut C18, Bond Elut C8, Bond Elut CN, Bond Elut CertifyおよびClean Screen DAUカートリッジカラムについて、前処理法としての評価を行った。各カラムの抽出操作法は、ExtrelutとChem Elutは珪藻土担体であるため、昨年確立したExtrelutの操作条件を両者に適用し、Bond Elut CertifyおよびClean Screen DAUが逆相系と陽イオン交換樹脂の複合体であるため、Clean Screen DAUの中酸性および塩基性物質のための操作条件を適用した。Bond Elut C18, Bond Elut C8およびBond Elut CNに関しては各グループ別の方法が多岐にわたるため、最も単純な方法を採用した。15種の薬物を全血に添加し、各カラムで前処理を行い、GC-NPDで分析した。抽出法の評価は薬物の回収率および血液成分のバックグランドが薬物ピークに及ぼす影響の程度により行った。その結果、回収率ではClean Screen DAUが最も良く(塩基性薬物のみ)、Bond Elut Certify(塩基性薬物のみ),Extrelut, Bond Elut C18, Bond Elut C8, Bond Elut CN, Chem Elutの順であった。一方、バックグランドピークが薬物ピークに及ぼす影響はClean Screen DAUで最も少なく(塩基性薬物のみ)、Bond Elut CN, Bond Elut Certify(塩基性薬物のみ),Extrelut, Bond Elut C8, Bond Elut C18, Chem Elutの順に大きくなった。以上の結果から、今回採用した条件ではClean Screen DAU(塩基性薬物のみ)およびExtrelutが広範な薬物のスクリーニングには最も適していることが分かった。また、これらのカラムの前処理の検出限界はClean Screen DAUで0.005-0.02μg/ml, Extrelutで0.005-0.1μg/mlであった。Bond Elut CertifyおよびClean Screen DAUの中酸性物質の分析は行わなかったが、これは、この溶出液がバルビツレートの分析に著しい悪影響を与えたためである。この原因については目下、検討中である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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