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1995 年度 実績報告書

リンパ球の活性化及び増殖におけるプロテインキナーゼCアイソフォームの役割

研究課題

研究課題/領域番号 06670476
研究機関北海道大学

研究代表者

堤 明人  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (60250453)

キーワードプロテインキナーゼC / アイソフォーム / PKCδ / リンパ球
研究概要

1)ウエスターンブロット法によるプロテインキナーゼC(PKC)アイソフォーム蛋白発現量の測定系を確立した。ラビット抗PKCα、β、δ、ε及びζの5種類の抗体を用いて各種細胞における各アイソフォーム蛋白の発現の有無の検討が可能となった。
2)マウスPKCη、θおよびλに対してそれぞれ特異的なポリメラーゼチェインリアクション(PCR)プライマーを作製した。これらのPCRプライマーをもちいてマウスpreB細胞である70z/3細胞から抽出したmRNAを逆転写して作製したcDNAをテンプレートとしたPCRをおこなったところ、PKCθおよびλに予想されたサイズのバンドが検出された。これらのバンドのDNA配列を決定したところ、実際にアイソフォーム特異的なPKC産物であることが確認された。各種リンパ系細胞におけるこれらのアイソフォームの発現に関してはこれまでほとんど報告がみられず興味がもたれる。
3)PKCδcDNAを哺乳動物細胞用発現ベクターへの挿入した過剰発現系の作製を開始した。PREP7ベクターにPKCδcDNAを挿入したベクターを作成し、ヒトJurkat細胞、マウス70z/3及びWEHI231細胞に導入した。ハイグロマイシンにて選択し変異細胞株を得たが、予想に反し、PKCδ蛋白の過剰発現は確認できなかった。この原因について現在検討中である。
4)本研究と関連して、同様の手法を用い、ヒトリンパ系細胞におけるソマトスタチンレセプター(SSTR2)のサブタイプの発現が細胞種により異なることが明らかとなった。細胞株ではSSTR2の発現が多く、リンパ系白血病細胞でも同様であったが、正常末梢血リンパ系細胞ではSSTR2の発現はほとんど見られなかった。この結果はSSTR2がヒトリンパ系細胞の分化、活性化に何らかの役割を果たしていることを示唆しており、今後興味深い課題となると思われた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Koike T: "Antigenic specificity of the“anticardiolipin"antibodies." Blood. 85. 2277-2278 (1995)

  • [文献書誌] Amasaki Y: "Up-regulated expression of Fas antigen(CD95)by peripheral naive and memory T cell subsets in patients With systemic lupus erythematosus(SLE):a possible mechanism for lymphopenia." Clin Exp Immunol. 99. 245-250 (1995)

  • [文献書誌] Tsuboi A: "Calcineurin activates transcription from the GM-CSF promoter in synergy with either protein kinase C or NF-κB/AP-1 in T cells." Biochem Biophys Res Comm. 199. 1064-1072 (1994)

  • [文献書誌] Tsutsumi A: "Pathogenic anticardiolipin antibodies in patients with SLE recognize epitopes expressed on beta2-Glycoprotein I." Lupus. 4. 42- (1995)

  • [文献書誌] Tsutsumi A: "Lymphocyte subsets express different amounts of PKC isoform proteins." J Cell Biochem. suppl 18D. 88- (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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