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1994 年度 実績報告書

ミ-ド酸の抗炎症作用の機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670482
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

浜崎 智仁  富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (70167592)

キーワードミ-ド酸 / ロイコトリエンB4 / 炎症 / カラゲニン
研究概要

ミ-ド酸の抗炎症作用およびラット腹腔マクロファージにおけるロイコトリエン産生低下作用について
ミ-ド酸(20:3n-9,mead acid)は、必須脂肪酸欠乏や飢餓状態のときに代償的に産生される多価不飽和脂肪酸である。同脂肪酸はプロスタグランジンの基質とならないが、ロイコトリエンとなりうることが知られている。我々は、同脂肪酸に抗炎症作用を期待し、以下の実験を行った。
4週令のラット(雄)を2群に分け、1群にはミ-ド酸を17%含む油(突然変異株のカビから精製)2%とラ-ド8%を含む飼料を、もう1群には大豆油2%とラ-ド8%を含む飼料を投与した。2週及び4週目にcarrageenin0.1%をラットの足底部に皮下注射し、腫脹の程度を2群間で比較し、ミ-ド酸の急性炎症に対する抗炎症作用を調べた。その後、腹腔よりマクロファージを採取し、leukotriene B4(LTB4)の産生量を比較した。
Carrageeninによる急性炎症作用の抑制効果は、2週投与、4週投与時とも両群間で有意差は見られなかった。腹腔マクロファージのLTB4産生はミ-ド酸を投与した群で有為に抑制された。
同様に、ラットをヒツジ赤血球で感作し、ミ-ド酸の遅延型過敏症反応(DTH)にたいする抑制効果を調べたが、コントロール群とは有意差は見られなかった。
今回なぜミ-ド酸群で抗炎症作用が見られなかったのか不明であるが、投与量、投与期間によっては抗炎症作用に有意差が見られることが予備実験で確認されており、現在至適投与量を検討中である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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