研究課題/領域番号 |
06670492
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
嶋本 義範 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (40150411)
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研究分担者 |
柴田 恵介 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60244026)
松崎 美和子 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (80190445)
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キーワード | レジオネラ / ビタミンD / 単球 / インターフェロン / スーパーオキサイド / 破骨細胞 / リンパ腫 / 細菌 |
研究概要 |
1.細胞株を用いた研究・・・ヒト白血病細胞株HL-60をビタミンD3の誘導体である、22-oxacalcitriol(OCT)で分化させた後に、表面マーカー、非特異的エステラーゼ、ビーズのどん食能、及びレジオネラ菌の感染と細胞内菌増殖のパターンを検討した。HL-60細胞はOCTによりCD11b、CD11C、CD14、CD35を発現した。また、非特異的エステラーゼ染色陽性となった。ビーズに対するどん食能も増加させた。この分化細胞はレジオネラ菌の感染と細胞内菌増殖をサポートすることができた。ガンマーインターフェロンを24時間この分化細胞に作用させると、レジオネラ菌の細胞内増殖が著明に抑制された。この系はレジオネラ感染実験モデルとして有用であると考えられた。 2.compromised hostにおける死因としての感染症の検討---1982年より1991年の間に当科で経験した、compromised hostの剖検90例の死因としての感染症を前期5年、後期5年で比較検討した。細菌感染症は減少したが、真菌症の比較的な増加が目だった。カリニ肺炎やサイトメガロウイルス感染症はHTLV-I(humanT-cell lymphotropic virus type-1)でおこる成人T細胞白血病、リンパ腫(ATL)の症例で増加し、また重感染例が目だった。この結果よりHTLV-I感染者の末梢血単核球を用いたinvitroレジオネラ感染実験を行っている。
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