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1994 年度 実績報告書

Debrisoquinの中枢神経への影響-パーキンソン病の発症候補物質としての検討-

研究課題

研究課題/領域番号 06670502
研究種目

一般研究(C)

研究機関東邦大学

研究代表者

若田 宣雄  東邦大学, 医学部, 教授 (70057628)

研究分担者 住吉 周子  東邦大学, 医学部, 助手 (20256738)
新妻 正道  東邦大学, 医学部, 助手 (70198414)
荒木 洋  東邦大学, 医学部, 助手 (80120228)
キーワードdebrisoquin / MAO-A阻害剤 / 脳内モノアミン / ラット
研究概要

本年度はDebrisoquinの脳内モノアミンに対する影響を検討した。
[実験動物および方法]
対照群、なebrisoquin 1および50mg/kg/day(各群10匹)、13日間連続腹腔内投与し、翌朝マイクロウエーブアプリケイタ(東芝TMW-6402C)で5KW/1,2秒照射、屠殺した。ただちに開頭し、前頭葉白質(F),側坐核(AC),扁桃体(AM),中隔(SP),ドーパミン・ニ-ロン群(A12)および(A13),線条体(CP),小脳皮質(CEREB)を採取し、分析まで-80℃で保存した。
各サンプルをホモジュネイト後、4℃冷却遠心により除蛋白し、一部はLawry方で蛋白量を測定した。他部はNaClで過飽和後、酢酸エチルで2回抽出し、更にトリス・アミノメタン層に移行させ、高速液体クロマトグラフィーでモノアミンを測定した。標準物質は5-HIAA,HVA(シグマ製)を溶解し、実験群と同じ方法で抽出し高速液体クロマトグラフィーに注入した。
[結果]
5-HIAAでは対照群F、AM、CP等で多く含有されており、すべての実験群でおおむね容量反応性に有意に低下した。
一方、HVAではCPで最も多く含有されており、すべての実験群でおおむね容量反応性に有意に低下した。
[考察]
従来Debrisoquinは末梢性のMAO-A阻害剤と考えられており、脳内モノアミンには作用を及さないと考えられている。一方、ヒトと比べ、囓歯類の脳内にはMAO-BよりもMAO-Aの方が多く存在するといわれている。今回の実験結果からは末梢性に働くと考えられているdebrisoquinがMAO-A、MAO-Bのどちらに働いたかは不明であるが中枢性にも作用を及したことが明らかとなった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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