研究課題/領域番号 |
06670502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
若田 宣雄 東邦大学, 内科学第4講座, 教授 (70057628)
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研究分担者 |
新妻 正道 東邦大学, 内科学第4講座, 助手 (70198414)
荒木 洋 東邦大学, 内科学第4講座, 講師 (80120228)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | debrisoquin / dopamine / DOPAC / HVA / 5-HT / 5-HIAA / estradiol / MAO-inhibitor / blood-brain-barrier |
研究概要 |
(目的)Debrisoquinの中枢神経への影響について検討を行ってきたが、この構造式がパーキンソン病の発症候補物質であるtetrahydroisoquinolinと類似しており、両者ともcytochrome P-450 IID6(CYP IID6)により代謝されることが知られている。そしてP-450 IID6は血圧降下剤であるdebrisoquinの代謝に個体差が見られ、代謝できないpoor metabolizerが存在し、P-450 IID6の酵素活性が低いか欠損したpoor metabolizerのパーキンソン病発症率が正常者と比べ2倍高いことが報告されている。そこでラットにdebrisoquin単独および血液脳関門を破壊するestradiolあらかじめ投与し、その後debrisoquinを投与し、脳内モノアミンの変動について検討した。 (方法)脳の各部位を採取後高速液体クロマトグラフィー・電気化学検出器により測定した。 (結果)1.単独投与実験:ドーパミン系には著明な影響を与えなかった。セロトニン系では5-HTで有意な低下がみられ、5-HIAAでも随所に有意な低下がみられた。2.Debrisoquin単独投与と血液脳関門破壊後debrisoquin投与との比較:ドーパミン系には著明な影響を与えなかった。セロトニン系では5-HTで全体に有意な増加を、5-HIAAでも多くの部位で有意な増加を示した。 (考察)以前の実験ではげっ歯類ではドーパミン系はselegirine,lazabemideのようなMAO-B阻害剤では脳内モノアミンの変化が見られなかったが、MAO-Aの阻害作用が強いdebrisoquinでも変化がなかった。血液脳関門破壊後も大きな変動がみられず、この理由は不明である。しかしセロトニン系では恐らくnoradrenarin系を介する何等かの作用で、単独投与後低下し、血液脳関門破壊後は薬剤のMAO-A阻害作用により5-HTは増加したものと考えられた。
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