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1996 年度 実績報告書

膠原病患者の可溶性CD4分子と結合しているレトロウイルスの解析と単離

研究課題

研究課題/領域番号 06670503
研究機関日本大学

研究代表者

澤田 滋正  日本大学, 医学部, 助教授 (40130520)

研究分担者 武井 正美  日本大学, 医学部, 助手 (30179600)
キーワード膠原病 / CD4分子 / レトロウイルス
研究概要

本年度の研究は一昨年や昨年に続いて、全身性エリテマトーデス患者、シェ-グレン症候群、慢性関節リウマチ患者の可溶性CD4分子高値の患者を集め、リンパ球や滑膜組織を用いてレトロウイルスを検出することである。今までの研究からはCD4結合部位でレトロウイルス共通に見い出される部位であるHIVのgpl120のpoint mutationの少ない部位を増幅するプライマーを設定しRT PCR法でmRNAの発現を可溶性CD4分子高値の患者のリンパ球を検討した。その結果20例の検索ではすべて陰性であった。そこでつぎにFluorecen Differencial Display法を用いて、これらの疾患に相関して発現する遺伝子を単離する方法の解析をおこなった。その結果一例の可溶性CD4分子高値の慢性関節リウマチ患者リンパ球から健常人には認められない1クローンを見い出した。これをpT7blue vectorにサブクローニングし、自動塩基配列解析装置によりその塩基配列を決定したところ、マウスの乳癌内在性レトロウイルスの一部であるHERV-kとアミノ酸レベルで有意な相同性をもつ遺伝子を発見した。現在この遺伝子を持つ患者のPCR法で検索を行っている。慢性関節リウマチに特異的に発現していれば、HERV-kファミリーの新規レトロウイルスを発見できたことになり、慢性関節リウマチの病因解明につながる成果と思われる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 澤田滋正: "慢性関節リウマチ患者血清中における可溶性CD4分子の検討" 医学と薬学. 36(4). 257-250 (1996)

  • [文献書誌] 澤田滋正ほか: "リウマチ性多発筋痛症" 内科. 78(2). 254-256 (1996)

  • [文献書誌] 澤田滋正ほか: "可溶性CD4、CD8分子" 臨床免疫. 28(9). 1664-1167 (1996)

  • [文献書誌] 武井正美、澤田滋正: "慢性関節リウマチ発症と微生物感染症-Epstein-Barrウイルスとの関連" 最新医学. 51(12). 2319-2324 (1996)

  • [文献書誌] Matsukwa,Y.,Sawada,S.et al: "A co existence of oth lupus eanticoagulant acute disseinated encephalomyelitis" Clinical Rheumatology. 15(5). 501-503 (1996)

  • [文献書誌] Uchigasaki,S.,Sawada,S.et al: "Puritic papula eruption and candidiasis due to HIV infection" J Dermatology. 23(8). 572-576 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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